フリーストール牛舎飼養乳牛群における毎月の跛行スクリーニングと削蹄によるフットケアプログラムの効果
64~72頭のホルスタイン種牛を搾乳していたフリーストール飼養乳牛群の蹄病 (蹄底潰瘍および白線病) 発生を2年間観察した. 1年目 (Z1), 各牛は任意の時期に1回削蹄され, 破行が発見されるたびに治療を行った. 2年目 (Z2) は毎月1回, 搾乳牛全頭の歩様と蹄壁形状をスクリーニングして異常牛を削蹄し, 蹄病があれば治療した.Z2の蹄病発生率はZ1より高かった (Z1: 19.3%, Z2: 25.6%) が, 蹄病による淘汰率は低かった (Z1: 3.1%, Z2: 0.7%). 蹄病発見後2週間ごとの3期間の泌乳量は, 蹄病が診断された前日以前2週間の泌乳量と比較してZlでそれぞれ...
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Published in | Nippon Juishikai zasshi Vol. 55; no. 2; pp. 69 - 72 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本獣医師会
20.02.2002
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Subjects | |
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ISSN | 0446-6454 2186-0211 |
DOI | 10.12935/jvma1951.55.69 |
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Summary: | 64~72頭のホルスタイン種牛を搾乳していたフリーストール飼養乳牛群の蹄病 (蹄底潰瘍および白線病) 発生を2年間観察した. 1年目 (Z1), 各牛は任意の時期に1回削蹄され, 破行が発見されるたびに治療を行った. 2年目 (Z2) は毎月1回, 搾乳牛全頭の歩様と蹄壁形状をスクリーニングして異常牛を削蹄し, 蹄病があれば治療した.Z2の蹄病発生率はZ1より高かった (Z1: 19.3%, Z2: 25.6%) が, 蹄病による淘汰率は低かった (Z1: 3.1%, Z2: 0.7%). 蹄病発見後2週間ごとの3期間の泌乳量は, 蹄病が診断された前日以前2週間の泌乳量と比較してZlでそれぞれ3.1, 4.3および5.0kg/日, Z2で1.4, 1.5および2.5kg/日減少し, Z1ではZ2より泌乳量の減少が有意に多かった. Z2のフットケアプログラムは, 蹄病による泌乳量の減少を防いだ. |
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Bibliography: | ZZ00014801 651407 |
ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma1951.55.69 |