可消化タンパク質および可消化エネルギー含量,ならびにその比率が, 制限給餌下におけるカンパチ当歳魚の成長および飼料の利用性におよぼす影響

本研究は,カンパチ当歳魚飼料に最適な可消化タンパク質(DP)含量,可消化エネルギー(DE)含量および DP/DE 比について調べるため,粗タンパク質(CP)および粗脂質(CL)含量をそれぞれ3 段階に設定した9 種類の飼料(CP; 450,510および560 g/kg,CL; 130,180および230 g/kg)を平均体重277.4 g のカンパチ当歳魚に日間給餌率1.3%で40日間制限給餌した。その結果,CP 510 g/kg および CL 180 g/kg の飼料で優れた成長および飼料効率が得られた。以上より,カンパチ当歳魚に最適な DP および DE 含量は,それぞれ387 g/kg,...

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Published inSuisan Zoshoku Vol. 67; no. 4; pp. 293 - 301
Main Authors 髙桑, 史明, 深田, 陽久, 益本, 俊郎
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本水産増殖学会 20.12.2019
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Summary:本研究は,カンパチ当歳魚飼料に最適な可消化タンパク質(DP)含量,可消化エネルギー(DE)含量および DP/DE 比について調べるため,粗タンパク質(CP)および粗脂質(CL)含量をそれぞれ3 段階に設定した9 種類の飼料(CP; 450,510および560 g/kg,CL; 130,180および230 g/kg)を平均体重277.4 g のカンパチ当歳魚に日間給餌率1.3%で40日間制限給餌した。その結果,CP 510 g/kg および CL 180 g/kg の飼料で優れた成長および飼料効率が得られた。以上より,カンパチ当歳魚に最適な DP および DE 含量は,それぞれ387 g/kg,15.9 MJ/kg であると推察され,またその時の DP/DE 比は24.4 g/MJ であった。
Bibliography:ZZ00008678
931073
ISSN:0371-4217
2185-0194
DOI:10.11233/aquaculturesci.67.293