琵琶湖赤野井湾におけるブルームを形成する藍藻の水平分布に対する風の影響

1995年夏季,琵琶湖南湖赤野井湾において,水の華を形成する藍藻の水平分布を調べた。複数の糸状体が束になったAnabaena affinisと,大型の群体を形成するMicrocystis aeruginosaは,風下の水域で細胞密度が高くなった。一方,単一の糸状体であるPlanktoth-rix agardhiiは,これらと異なる分布傾向を示した。この結果から,水の華を形成する藍藻は,種によって風の影響の受け方が異なっていることがわかった。...

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Published inRikusuigaku zasshi Vol. 60; no. 4; pp. 531 - 538
Main Authors 石川, 可奈子, 熊谷, 道夫, 中野, 伸一, 中原, 紘之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本陸水学会 1999
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Summary:1995年夏季,琵琶湖南湖赤野井湾において,水の華を形成する藍藻の水平分布を調べた。複数の糸状体が束になったAnabaena affinisと,大型の群体を形成するMicrocystis aeruginosaは,風下の水域で細胞密度が高くなった。一方,単一の糸状体であるPlanktoth-rix agardhiiは,これらと異なる分布傾向を示した。この結果から,水の華を形成する藍藻は,種によって風の影響の受け方が異なっていることがわかった。
Bibliography:ZZ00016414
611238
ISSN:0021-5104
1882-4897
DOI:10.3739/rikusui.60.531