不完全切除となった犬骨軟骨腫の予後観察

3歳2カ月齢,未避妊雌のゴールデンレトリーバーが,左前腕遠位部腫瘤の増大を主訴に来院した.X線検査にて腫瘤は高度に石灰化しており骨様の陰影を示した.細針生検にて骨軟骨系腫瘍が疑われると診断されたため,治療を兼ねた切除生検を行った.腫瘤は橈骨と尺骨の間に入り込み,完全切除はできなかった.摘出した腫瘤は病理組織学的検査にて骨軟骨腫と診断された.術後16カ月経過しているが,残存した組織の増大は認められず,良好な経過をたどっている....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 64; no. 11; pp. 885 - 888
Main Authors 森, 崇, 坂井田, 誠, 山田, 雅人, 野口, 俊助, 酒井, 洋樹, 高井, 有一, 丸尾, 幸嗣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.11.2011
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma.64.885

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Summary:3歳2カ月齢,未避妊雌のゴールデンレトリーバーが,左前腕遠位部腫瘤の増大を主訴に来院した.X線検査にて腫瘤は高度に石灰化しており骨様の陰影を示した.細針生検にて骨軟骨系腫瘍が疑われると診断されたため,治療を兼ねた切除生検を行った.腫瘤は橈骨と尺骨の間に入り込み,完全切除はできなかった.摘出した腫瘤は病理組織学的検査にて骨軟骨腫と診断された.術後16カ月経過しているが,残存した組織の増大は認められず,良好な経過をたどっている.
Bibliography:815024
ZZ00014801
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.64.885