組織化学的手法を用いた遺伝子組換えパパイヤ(55-1)検知法の確立

日本で安全性審査未終了である遺伝子組換え(GM)パパイヤ(55-1)の組織化学的定性検知法を確立した.GMパパイヤの胚に GM パパイヤに発現されているβ-glucuroni-dase (GUS)の基質であるX-Glucを含む反応液を添加し,37℃ で10~15時間インキュベートを行うと,胚が青色を呈する.この反応を指標にGUS活性を検出し,GMパパイヤであることの判定を行うことが可能となった。また,5機関において本方法の妥当性評価試験を行った.本法は特別な機器を必要とせず,迅速かつ簡単な方法でGMパパイヤの検知が可能である....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 45; no. 1; pp. 19 - 24
Main Authors 和久井, 千世子, 穐山, 浩, 渡邉, 敬浩, 内川, 誠司, 紀, 雅美, 高橋, 邦彦, 千葉, 良子, 藤井, 明美, 日野, 明寛, 米谷, 民雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2004
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Summary:日本で安全性審査未終了である遺伝子組換え(GM)パパイヤ(55-1)の組織化学的定性検知法を確立した.GMパパイヤの胚に GM パパイヤに発現されているβ-glucuroni-dase (GUS)の基質であるX-Glucを含む反応液を添加し,37℃ で10~15時間インキュベートを行うと,胚が青色を呈する.この反応を指標にGUS活性を検出し,GMパパイヤであることの判定を行うことが可能となった。また,5機関において本方法の妥当性評価試験を行った.本法は特別な機器を必要とせず,迅速かつ簡単な方法でGMパパイヤの検知が可能である.
Bibliography:ZZ00009680
690188
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.45.19