気温と根温が耐暑性, 非耐暑性トマト品種の生理的特性と収量に及ぼす影響

耐暑性トマト'朱喜'および非耐暑性トマト'サターン'を4つの異なる根圏温度で栽培し, 光合成速度(Pr), 蒸散速度 (E), 気孔コンダクタンス (Gs) および収量への影響を調査した. 気温は40°/23°と22°/16°C (昼温/夜温), 根圏温度は15°, 20°, 25°,30°Cの条件下で生理的特性を栄養生長期, 開花期,果実成熟期に調査した. '朱喜'のPr, E, Gsはいずれの生育ステージにおいても高気温, 高根圏温度下でサターンのそれに比べて著しく高くなった. しかし,低気温, 低根圏温度では差がみられなかった....

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Published inEngei Gakkai zasshi Vol. 64; no. 2; pp. 315 - 320
Main Author 伊東, 正
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 園芸学会 1995
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Summary:耐暑性トマト'朱喜'および非耐暑性トマト'サターン'を4つの異なる根圏温度で栽培し, 光合成速度(Pr), 蒸散速度 (E), 気孔コンダクタンス (Gs) および収量への影響を調査した. 気温は40°/23°と22°/16°C (昼温/夜温), 根圏温度は15°, 20°, 25°,30°Cの条件下で生理的特性を栄養生長期, 開花期,果実成熟期に調査した. '朱喜'のPr, E, Gsはいずれの生育ステージにおいても高気温, 高根圏温度下でサターンのそれに比べて著しく高くなった. しかし,低気温, 低根圏温度では差がみられなかった. '朱喜'の収量は'サターン'に比べて, すべての根圏温度で高くなったが, 低気温条件では差がみられなかった. 高気温条件では, 収量は光合成速度と正の相関を示したが, 低気温条件では相関を示さなかった.
Bibliography:ZZ00015006
520724
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.64.315