ハイブッシュブルーベリー果実のエチレン生成量, ACC含量, エチレン生成酵素活性および呼吸活性の変化

ブルーベリー果実のエチレン生成と結実および成熟との関係を明らかにするため, 開花から成熟に至るまでのエチレン生成量, ACC含量, EFE活性および呼吸活性の変化を測定した. エチレン生成は花弁落下期と成熟期に増加し, その量は花弁落下期の方が多かった. 花弁落下期のエチレンは, がく•子房部分から生成しており, 受粉•受精との関連が示唆された. 成熟期のエチレンを着色ステージ別に測定した結果, エチレン生成は'Collins'では果皮色のblue pink (BP) 期で, 'Berkeley'ではmature green (MG) 期で, '...

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Published inEngei Gakkai zasshi Vol. 66; no. 1; pp. 23 - 27
Main Authors 壽松木, 章, 菊地, 亨, 青葉, 幸二
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 園芸学会 1997
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Summary:ブルーベリー果実のエチレン生成と結実および成熟との関係を明らかにするため, 開花から成熟に至るまでのエチレン生成量, ACC含量, EFE活性および呼吸活性の変化を測定した. エチレン生成は花弁落下期と成熟期に増加し, その量は花弁落下期の方が多かった. 花弁落下期のエチレンは, がく•子房部分から生成しており, 受粉•受精との関連が示唆された. 成熟期のエチレンを着色ステージ別に測定した結果, エチレン生成は'Collins'では果皮色のblue pink (BP) 期で, 'Berkeley'ではmature green (MG) 期で, 'Dixi'ではgreen pink (GP) 期で高かった. EFE活性は'Collins'ではエチレン生成時期と一致したが, 他の品種では異なり, 成熟期のエチレン生成とEFE活性の関係は品種により異なった. ACC含量は3品種ともGP期に多く, 成熟終期には低下した.
Bibliography:560080
ZZ00015006
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.66.23