食品添加物の大腸菌の確認試験における培地および試験法の適合性の検証

第9版食品添加物公定書の大腸菌の確認試験の参考に資するために,EC培地7製品および食品添加物8製品(α-アミラーゼ2製品,ヘミセルラーゼ,グルコアミラーゼ,ナイシン2ロット,カロブビーンガムおよびペクチン)を用い,試験菌株Escherichia coli NBRC 3972の45.5±0.2℃および44.5±0.2℃での増殖性およびガス産生性を比較した.培地の濁りおよびガスの発生が全試験回の全試験管で認められたEC培地製品数は,45.5±0.2℃よりも44.5±0.2℃で多く,また,供試食品添加物製品によって違いが認められた.そのため,公定書の大腸菌の確認試験における培養温度として45.5±0...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 64; no. 2; pp. 69 - 77
Main Authors 廣瀨, 昌平, 工藤, 由起子, 佐藤, 恭子, 渡辺, 麻衣子, 杉本, 直樹, 多田, 敦子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.04.2023
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.64.69

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Summary:第9版食品添加物公定書の大腸菌の確認試験の参考に資するために,EC培地7製品および食品添加物8製品(α-アミラーゼ2製品,ヘミセルラーゼ,グルコアミラーゼ,ナイシン2ロット,カロブビーンガムおよびペクチン)を用い,試験菌株Escherichia coli NBRC 3972の45.5±0.2℃および44.5±0.2℃での増殖性およびガス産生性を比較した.培地の濁りおよびガスの発生が全試験回の全試験管で認められたEC培地製品数は,45.5±0.2℃よりも44.5±0.2℃で多く,また,供試食品添加物製品によって違いが認められた.そのため,公定書の大腸菌の確認試験における培養温度として45.5±0.2℃に加えて44.5±0.2℃を設定し,また,食品添加物製品ごとに試験の適合性を確認することで,試験がより適切に行われると考えられた.
Bibliography:ZZ00009680
947036
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.64.69