浮魚礁周辺で観察された魚類相の観察方法による違い

五島列島の浮魚礁において,自走式水中テレビカメラ(ROV)とタイムラプスカメラを用いて魚類を観察した。2つの方法で10 科15 種の魚類が観察され,いずれの方法でも最も多く観察されたのはメジナGirella punctata であった。タイムラプスカメラは科と種の数をより多く観察できたが,Shannon 多様度指数はROV の観察結果よりも小さかった。Bray-Curtis 類似度指数は0.95 で,2つの方法で観察された群集は似ていなかった。この違いは移動能力の有無と,魚類分布の時間的,空間的変化によると考えた。...

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Published in日本水産工学会誌 Vol. 56; no. 2; pp. 75 - 83
Main Authors 高橋, 千代, 眞角, 聡, 内田, 淳, 広瀬, 美由紀, 松下, 吉樹
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本水産工学会 2019
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Summary:五島列島の浮魚礁において,自走式水中テレビカメラ(ROV)とタイムラプスカメラを用いて魚類を観察した。2つの方法で10 科15 種の魚類が観察され,いずれの方法でも最も多く観察されたのはメジナGirella punctata であった。タイムラプスカメラは科と種の数をより多く観察できたが,Shannon 多様度指数はROV の観察結果よりも小さかった。Bray-Curtis 類似度指数は0.95 で,2つの方法で観察された群集は似ていなかった。この違いは移動能力の有無と,魚類分布の時間的,空間的変化によると考えた。
Bibliography:ZZ00011795
930889
ISSN:0916-7617
2189-7131
DOI:10.18903/fisheng.56.2_75