‘桃太郎’トマト花房の分化・発達に及ぼす夜温の影響と高冷地育苗による第1花房下葉数の減少

‘桃太郎’トマトセル苗の夏季育苗における第1花房下葉数の増加を抑制するために, 恒温器を用いて花房の分化・発達に及ぼす夜温の影響を調べるとともに, 高冷地でセル育苗してその有効性を検討した. 催芽から20日間の低夜温処理により, 第1花房下葉数は12.5℃までは夜温が低いほど少なくなり, 25.0℃との差は3.0枚であった. 開花までの日数は, 夜温17.5℃前後が最も短くなり, 花数に及ぼす夜温の影響はほとんど認められなかった. 高冷地育苗は, 小さくてコンパクトな苗を作ったが, 葉数にはほとんど影響しなかった. その苗を平地育苗の苗とともに平地で育てたところ, 高冷地苗は平地苗よりも, 第...

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Published inEngei Gakkai zasshi Vol. 74; no. 1; pp. 42 - 46
Main Authors 小田, 雅行, 北田, 圭司, 小澤, 智美, 池田, 英男
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 園芸学会 2005
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Summary:‘桃太郎’トマトセル苗の夏季育苗における第1花房下葉数の増加を抑制するために, 恒温器を用いて花房の分化・発達に及ぼす夜温の影響を調べるとともに, 高冷地でセル育苗してその有効性を検討した. 催芽から20日間の低夜温処理により, 第1花房下葉数は12.5℃までは夜温が低いほど少なくなり, 25.0℃との差は3.0枚であった. 開花までの日数は, 夜温17.5℃前後が最も短くなり, 花数に及ぼす夜温の影響はほとんど認められなかった. 高冷地育苗は, 小さくてコンパクトな苗を作ったが, 葉数にはほとんど影響しなかった. その苗を平地育苗の苗とともに平地で育てたところ, 高冷地苗は平地苗よりも, 第1花房下葉数が2.6枚少なく, 開花までの日数が5.4日短かかった.
Bibliography:ZZ00015006
710156
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.74.42