Aspergillus novofumigatus から分離されたジヒドロテレインおよびテレインの血小板凝集作用に関する検討

Asperillus novofumigatus IFM 55215 株のメタノールエキスから血小板凝集阻害物質としてジヒドロテレイン(1)およびテレイン(2)を分離・同定した.化合物1 および2 は濃度5.0 × 102 μmol/L の時,レーザー散乱法血小板凝集装置を用いたin vitro 試験の結果,コラーゲンで惹起したヒト血小板凝集を抑制した.化合物1 および2 のジアセチル化体3 および4 は,コラーゲンで惹起したヒト血小板凝集をそれぞれ濃度5.0 × 103 および5.0 × 102 μmol/L で抑制した.また,化合物1-4 の中で,コラーゲンおよびadenosine dip...

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Published inMaikotokishin Vol. 59; no. 2; pp. 75 - 82
Main Authors 細江, 智夫, 森山, 浩義, 若菜, 大悟, 板橋, 武史, 河合, 賢一, 矢口, 貴志, 飯塚, 徹, 星, 恵子, 福山, 由貴, 甲田, 雄馬, Francis, C. LAU
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本マイコトキシン学会 2009
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Summary:Asperillus novofumigatus IFM 55215 株のメタノールエキスから血小板凝集阻害物質としてジヒドロテレイン(1)およびテレイン(2)を分離・同定した.化合物1 および2 は濃度5.0 × 102 μmol/L の時,レーザー散乱法血小板凝集装置を用いたin vitro 試験の結果,コラーゲンで惹起したヒト血小板凝集を抑制した.化合物1 および2 のジアセチル化体3 および4 は,コラーゲンで惹起したヒト血小板凝集をそれぞれ濃度5.0 × 103 および5.0 × 102 μmol/L で抑制した.また,化合物1-4 の中で,コラーゲンおよびadenosine diphosphate (ADP)で惹起したヒト血小板凝集に対して,4 が最も強い抑制作用を示した.今回の実験結果で,2 はアセチル化により抑制作用が増強することが認められた.
Bibliography:780731
ZZ20003608
ISSN:0285-1466
1881-0128
DOI:10.2520/myco.59.75