2, 000GT型漁業練習船乗組員にみられる歩行活動の多様性

主に通常航海中における漁船乗組員の歩行活動変動の概要を把握する手がかりを得るために, 1994-95年に漁業練習船が行ったニュージランド・ハワイ航海において,各職種の乗組員18名の歩行数を調べ,次の結果が得られた: 1)各乗組員の歩行数は午前午後あるいは日による変動が大きく,平均の個人差も大きい。 2)歩行数に関する主成分分析の結果, 18変数を扱った分析において累積寄与率が0.8を越えるのは第8主成分であること,因子付加量の大きな主成分が各乗組員によって異なることから,歩行数の変動パターンの多様性が抽出された。因子得点の変動から,歩行数は午前午後・出港後の日数・船としての作業内容(通常航海・...

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Published in日本水産工学会誌 Vol. 34; no. 1; pp. 9 - 14
Main Authors 前田, 弘, 濱口, 正人, 下川, 伸也, 深田, 耕一
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本水産工学会 1997
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Summary:主に通常航海中における漁船乗組員の歩行活動変動の概要を把握する手がかりを得るために, 1994-95年に漁業練習船が行ったニュージランド・ハワイ航海において,各職種の乗組員18名の歩行数を調べ,次の結果が得られた: 1)各乗組員の歩行数は午前午後あるいは日による変動が大きく,平均の個人差も大きい。 2)歩行数に関する主成分分析の結果, 18変数を扱った分析において累積寄与率が0.8を越えるのは第8主成分であること,因子付加量の大きな主成分が各乗組員によって異なることから,歩行数の変動パターンの多様性が抽出された。因子得点の変動から,歩行数は午前午後・出港後の日数・船としての作業内容(通常航海・海洋観測・マグロ延縄漁業)のような海面状況と関係のない要因の影響を無視できないことが分かった。
Bibliography:660742
ZZ00011795
ISSN:0916-7617
2189-7131
DOI:10.18903/fisheng.34.1_9