LC/MSおよびHPLCによる食用青色2号(インジゴカルミン)中の異性体および副成色素の同定・定量

CFRおよびJECFAではFD & C Blue No. 2(B2;インジゴカルミン,インジゴチン,食用青色2号)の総色素量85%以上,異性体(B2iso)含量18%以下および副成色素(B2sub) 2% (CFR)または1% (JECFA)以下と規定している.第7版食品添加物公定書では,総色素量85.0%以上およびペーパークロマトグラフィーによる他の色素の不検出という規定となっている.そこで,LC/MSおよびHPLCを用いて,B2中の主色素(B2m),B2isoおよびB2subの測定法について検討し,LC/MSのMSスペクトルにより,それぞれの擬分子イオン(B2mおよびB2iso:...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 46; no. 3; pp. 116 - 120
Main Authors 辻, 澄子, 古川, みづき, 外海, 泰秀, 吉井, 公彦, 中野, 真希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.06.2005
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.46.116

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Summary:CFRおよびJECFAではFD & C Blue No. 2(B2;インジゴカルミン,インジゴチン,食用青色2号)の総色素量85%以上,異性体(B2iso)含量18%以下および副成色素(B2sub) 2% (CFR)または1% (JECFA)以下と規定している.第7版食品添加物公定書では,総色素量85.0%以上およびペーパークロマトグラフィーによる他の色素の不検出という規定となっている.そこで,LC/MSおよびHPLCを用いて,B2中の主色素(B2m),B2isoおよびB2subの測定法について検討し,LC/MSのMSスペクトルにより,それぞれの擬分子イオン(B2mおよびB2iso: [M-2Na+H]-,m/z=421; B2sub: [M-Na]-,m/z=341)が得られることが明らかになり,LC/MSにより同定し,HPLCによる定量法を開発した.さらに,平成10年度~平成14年度の製品検査合格品B2(14試料)中の各色素の含有量を測定した.その結果,各試料中のB2isoはほとんど10%以下,B2subはすべて1%以下であり,いずれもCFRおよびJECFAの限度規格値内であった.
Bibliography:712555
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.46.116