岐阜地鶏における血中プロジェステロン, エストラジオールおよびテストステロン濃度の季節的変動
就巣性を有している岐阜地鶏を対象として, 年間を通じて血中のP, E2およびT濃度を測定し, それらの変化と繁殖現象との関係について検討した。 1. 雌鶏の血中PおよびE2濃度は, 産卵状況と良く一致した変化を示し, 産卵期間中においてそれぞれ産卵率との間にr=+0.450, r=+0.362で有意な相関々係が認められた。しかしながら, Tは産卵期間中高い値で推移していたが, 産卵率との間に相関関係は認められなかった。 2. 産卵時の各性ステロイドの濃度は, P: 711pg/ml, E2: 166pg/mlおよびT: 284pg/mlであったが, 就巣時にはそれぞれ40%, 50%並びに75...
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Published in | Nihon Kakin Gakkaishi Vol. 19; no. 5; pp. 292 - 299 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本家禽学会
01.09.1982
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Summary: | 就巣性を有している岐阜地鶏を対象として, 年間を通じて血中のP, E2およびT濃度を測定し, それらの変化と繁殖現象との関係について検討した。 1. 雌鶏の血中PおよびE2濃度は, 産卵状況と良く一致した変化を示し, 産卵期間中においてそれぞれ産卵率との間にr=+0.450, r=+0.362で有意な相関々係が認められた。しかしながら, Tは産卵期間中高い値で推移していたが, 産卵率との間に相関関係は認められなかった。 2. 産卵時の各性ステロイドの濃度は, P: 711pg/ml, E2: 166pg/mlおよびT: 284pg/mlであったが, 就巣時にはそれぞれ40%, 50%並びに75%の値を示していた。また, 換羽時には, 特にPおよびE2濃度に顕著な低下が認められた。 3. 産卵期間中における休産日のPおよびE2の値は, 次C1排卵までの日数の廷長に伴い低下を示しており, 特にその日数が5日以上に達した場合には著しい低下がみられた。 4. 雄鶏の血中T濃度は, 日長時間の変化との間にr=+0.580で有意な相関関係を示し, 光周期の変化と良く一致した推移を示していることが明らかにされた。 |
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Bibliography: | ZZ20005654 253560 |
ISSN: | 0029-0254 |
DOI: | 10.2141/jpsa.19.292 |