デルマタン硫酸形成不全による牛皮膚無力症の1例

皮膚の脆弱, 創傷治癒遅延を示した牛の皮膚を組織学的に検索したところ, 真皮網状層のコラーゲン線維は疎開し, 無定形基質が豊富であったが, 生化学的解析ではプロコラーゲンの蓄積は認められず, デルマタン硫酸がほとんど認められなかった.本例はプロコラーゲンアミノペプチダーゼ欠損によるものではなく, デルマタン硫酸形成不全により皮膚の脆弱化および過伸展を呈した可能性が示唆された....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 52; no. 5; pp. 294 - 298
Main Authors 小林, 中, 竹花, 一成, 田島, 誉士, 額爾, 敦朝魯, 高橋, 清志, 阿部, 光雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.05.1999
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Summary:皮膚の脆弱, 創傷治癒遅延を示した牛の皮膚を組織学的に検索したところ, 真皮網状層のコラーゲン線維は疎開し, 無定形基質が豊富であったが, 生化学的解析ではプロコラーゲンの蓄積は認められず, デルマタン硫酸がほとんど認められなかった.本例はプロコラーゲンアミノペプチダーゼ欠損によるものではなく, デルマタン硫酸形成不全により皮膚の脆弱化および過伸展を呈した可能性が示唆された.
Bibliography:591183
ZZ00014801
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.52.294