保存温度および播種前のジベレリン処理がセンブリ種子の発芽に及ぼす影響

保存温度と播種前のGA処理が,センブリ種子の発芽に及ぼす影響を調査した.保存温度については,5℃以下で保存することにより種子採取直後と同等の発芽率,発芽勢および平均発芽日数を半年以上維持できた.播種前の蒸留水浸漬処理区と200 ppm GAへの12または24時間浸漬処理区を比較した場合,発芽率などに差がなかった.しかし,高濃度のGA処理や長時間の浸漬処理では,発芽率が低下した.以上より,冷蔵あるいは冷凍によって,従来よりも半年以上長くセンブリ種子の保存が可能であった.しかし,GAによる発芽促進効果は明らかにできなかった....

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Published inEngeigaku kenkyuu Vol. 10; no. 3; pp. 321 - 324
Main Authors 池上, 文雄, 萩原, 保身, 塚越, 覚, 柳沢, 一馬, 元木, 悟, 兼子, まや, 山田, 麻美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 園芸学会 2011
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ISSN1347-2658
1880-3571
DOI10.2503/hrj.10.321

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Summary:保存温度と播種前のGA処理が,センブリ種子の発芽に及ぼす影響を調査した.保存温度については,5℃以下で保存することにより種子採取直後と同等の発芽率,発芽勢および平均発芽日数を半年以上維持できた.播種前の蒸留水浸漬処理区と200 ppm GAへの12または24時間浸漬処理区を比較した場合,発芽率などに差がなかった.しかし,高濃度のGA処理や長時間の浸漬処理では,発芽率が低下した.以上より,冷蔵あるいは冷凍によって,従来よりも半年以上長くセンブリ種子の保存が可能であった.しかし,GAによる発芽促進効果は明らかにできなかった.
Bibliography:ZZ20004168
813329
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.10.321