岐阜県御嶽山の森林土壌から採取した菌核の培養法および 非培養法による菌類群集解析

岐阜県御嶽山の土壌から採取した菌核において,菌核形成菌を推定するためにクローンライブラリー法および菌類の分離をおこなった。クローンライブラリー法により,菌核形成菌として報告されているCenococcum geophilumが認められた。分離された糸状菌は,その大部分が子嚢菌類であった。培養法ではC. geophilumが認められなかったものの,DSEに類別されると考えられる未同定菌3株が,人工培地上で菌核を形成した。本研究で供試した菌核は,C. geophilumだけでなく,他の菌種により形成された可能性もあると考えられた。...

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Published in土と微生物 Vol. 70; no. 2; pp. 56 - 59
Main Authors 成澤, 才彦, 太田, 寛行, 坂上, 伸生, 渡邊, 眞紀子, 野々山(佐々木), 弥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本土壌微生物学会 2016
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ISSN0912-2184
2189-6518
DOI10.18946/jssm.70.2_56

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Summary:岐阜県御嶽山の土壌から採取した菌核において,菌核形成菌を推定するためにクローンライブラリー法および菌類の分離をおこなった。クローンライブラリー法により,菌核形成菌として報告されているCenococcum geophilumが認められた。分離された糸状菌は,その大部分が子嚢菌類であった。培養法ではC. geophilumが認められなかったものの,DSEに類別されると考えられる未同定菌3株が,人工培地上で菌核を形成した。本研究で供試した菌核は,C. geophilumだけでなく,他の菌種により形成された可能性もあると考えられた。
Bibliography:ZZ00016779
903814
ISSN:0912-2184
2189-6518
DOI:10.18946/jssm.70.2_56