先天性小眼球症のサラブレッド子馬における画像診断所見

サラブレッド種の子馬に,出生時より両眼球の形成異常が認められた.超音波検査では,角膜および水晶体などの眼球構造が不明瞭であり,硝子体腔に等エコー像が観察された.Computed tomography(CT)検査では,硝子体腔に高CT 値を示す組織が散見された.肉眼的には水晶体欠損および瞳孔上の乳白色結節が確認された.組織学的検査により,水晶体,硝子体,脈絡膜,網膜などの正常眼球組織の欠損と,軟骨や腺などの異所性組織形成が眼球内に確認された.以上のことから,超音波検査とCT検査は本症例の生前診断に有用であった....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 62; no. 11; pp. 871 - 874
Main Authors 大塚, 健史, 佐々木, 直樹, 山田, 一孝, 神尾, 恭平, 古岡, 秀文, 吉田, 真郷, 山田, 明夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.11.2009
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Summary:サラブレッド種の子馬に,出生時より両眼球の形成異常が認められた.超音波検査では,角膜および水晶体などの眼球構造が不明瞭であり,硝子体腔に等エコー像が観察された.Computed tomography(CT)検査では,硝子体腔に高CT 値を示す組織が散見された.肉眼的には水晶体欠損および瞳孔上の乳白色結節が確認された.組織学的検査により,水晶体,硝子体,脈絡膜,網膜などの正常眼球組織の欠損と,軟骨や腺などの異所性組織形成が眼球内に確認された.以上のことから,超音波検査とCT検査は本症例の生前診断に有用であった.
Bibliography:ZZ00014801
782361
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.62.871