Q熱コクシエラのマヨネーズおよびその構成成分中における生残性

マヨネーズおよびその原材料中におけるコクシエラ菌の生残性を検討した. コクシエラの感染性はマヨネーズ中で時間経過とともに減少し,室温1週間では100分の1以下になった. マヨネーズの構成成分のうち酢酸では0.5%から 2%,1週間では感染性に変化はなかった. 卵白では感染性が減少する傾向がみられた. また,64 ℃7分間の加熱ではリン酸緩衝生理食塩水中で10分の1,卵黄中では100分の1に感染性が減少した. これらの結果からマヨネーズないし構成成分にコクシエラが混入したとしても,予想される汚染菌量や通常の流通過程を考慮すると,製造後7日以内に感染性が消失すると考えられる....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 62; no. 6; pp. 481 - 484
Main Authors 福士, 秀人, 井上, 和幸, 西藤, 琳, 大屋, 賢司, 指原, 信廣, 山口, 剛士, 平井, 克哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.06.2009
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Summary:マヨネーズおよびその原材料中におけるコクシエラ菌の生残性を検討した. コクシエラの感染性はマヨネーズ中で時間経過とともに減少し,室温1週間では100分の1以下になった. マヨネーズの構成成分のうち酢酸では0.5%から 2%,1週間では感染性に変化はなかった. 卵白では感染性が減少する傾向がみられた. また,64 ℃7分間の加熱ではリン酸緩衝生理食塩水中で10分の1,卵黄中では100分の1に感染性が減少した. これらの結果からマヨネーズないし構成成分にコクシエラが混入したとしても,予想される汚染菌量や通常の流通過程を考慮すると,製造後7日以内に感染性が消失すると考えられる.
Bibliography:ZZ00014801
773255
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.62.481