酸素センサーによる魚肉ヒスタミン定量法の改良及びAOAC法との比較

酸素センサーによる魚肉ヒスタミンの定量法に適した簡便なヒスタミンの抽出方法を検討した. マグロ缶詰肉及び生マグロ肉をメタノールで抽出後, メタノールを揮発除去し, リン酸塩緩衝液 (0.1M, pH 7.6) に溶解した試料液にアミンオキシダーゼを加え酸素センサーで測定した. AOAC法との間に高い相関が得られた. 次に, マグロ缶詰肉をリン酸塩緩衝液にて加熱抽出 (100°, 15分) を行い, 酸素センサーで測定した結果, 先と同様にAOAC法 (メタノール抽出) との相関は高かった. 酸素センサーによるリン酸塩緩衝液を用いた加熱抽出法は, 多数試料の迅速定量には簡便で実用性が高い抽出方法...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 37; no. 2; pp. 109 - 113_1
Main Authors 大橋, 実, 荒川, 信彦, 野村, 典子, 大塚, 恵, 足立, 収生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 01.04.1996
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.37.109

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Summary:酸素センサーによる魚肉ヒスタミンの定量法に適した簡便なヒスタミンの抽出方法を検討した. マグロ缶詰肉及び生マグロ肉をメタノールで抽出後, メタノールを揮発除去し, リン酸塩緩衝液 (0.1M, pH 7.6) に溶解した試料液にアミンオキシダーゼを加え酸素センサーで測定した. AOAC法との間に高い相関が得られた. 次に, マグロ缶詰肉をリン酸塩緩衝液にて加熱抽出 (100°, 15分) を行い, 酸素センサーで測定した結果, 先と同様にAOAC法 (メタノール抽出) との相関は高かった. 酸素センサーによるリン酸塩緩衝液を用いた加熱抽出法は, 多数試料の迅速定量には簡便で実用性が高い抽出方法である.
Bibliography:ZZ00009680
541162
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.37.109