高感度濁度計及び微粒子計測器を用いた微粒子測定による市販ミネラルウォーターの異物管理

ミネラルウォーターの製品ボトルの微粒子測定について検討を加えた. 簡易型高感度濁度計による比濁法は, ボトルから試料100mLを採り, 濁度標準液と比較するだけの検査により, 簡易かつ迅速に製品の微粒子のレベルを高感度で評価することが可能であり, また同時に浮遊異物の存在の有無も容易に判別できた. したがって, 本法は同一製品についてその微粒子を監視する手法としては有用であると考えられた. 一方, 微粒子計測器による検査法では, 試料の300mLを流速50mL/minで光遮断式センサーに通し, 粒子分布を測定した. その粒子分布はメンブランフィルター上に収集した異物のサイズ分布と類似し, 本法...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 38; no. 4; pp. 265 - 269_1
Main Authors 豊田, 正武, 宮原, 誠, 穐山, 浩, 斎藤, 行生
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 01.08.1997
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Summary:ミネラルウォーターの製品ボトルの微粒子測定について検討を加えた. 簡易型高感度濁度計による比濁法は, ボトルから試料100mLを採り, 濁度標準液と比較するだけの検査により, 簡易かつ迅速に製品の微粒子のレベルを高感度で評価することが可能であり, また同時に浮遊異物の存在の有無も容易に判別できた. したがって, 本法は同一製品についてその微粒子を監視する手法としては有用であると考えられた. 一方, 微粒子計測器による検査法では, 試料の300mLを流速50mL/minで光遮断式センサーに通し, 粒子分布を測定した. その粒子分布はメンブランフィルター上に収集した異物のサイズ分布と類似し, 本法は製品中微小異物の監視に有用であり, またオンライン監視への応用も可能と考えられた.
Bibliography:ZZ00009680
561076
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.38.4_265