ツキヨタケの胃腸管毒性及び塩蔵による減毒

毒茸のツキヨタケをマウスに投与したときの消化器系に与える影響を検討し, 塩蔵による毒抜き操作の有効性を調べた. その結果, 餌摂取量の減少, 体重の減少, 胃の膨満, 便重量の減少などの異常な状態はツキヨタケを塩蔵後塩抜きすることによって消失することが分った. また, 胃を膨満させる毒性物質として illudin S を単離した. 更に, この物質がツキヨタケの中毒症状の一つである嘔吐の原因物質であることもカエルを用いた動物実験により明らかにした....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 37; no. 1; pp. 1 - 7_1
Main Authors 板垣, 昭浩, 片桐, 進, 久間木, 國男, 笠原, 義正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 01.02.1996
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.37.1

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Summary:毒茸のツキヨタケをマウスに投与したときの消化器系に与える影響を検討し, 塩蔵による毒抜き操作の有効性を調べた. その結果, 餌摂取量の減少, 体重の減少, 胃の膨満, 便重量の減少などの異常な状態はツキヨタケを塩蔵後塩抜きすることによって消失することが分った. また, 胃を膨満させる毒性物質として illudin S を単離した. 更に, この物質がツキヨタケの中毒症状の一つである嘔吐の原因物質であることもカエルを用いた動物実験により明らかにした.
Bibliography:ZZ00009680
532198
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.37.1