九州地方のツマグロヨコバイのイネ萎縮ウイルス保毒率

1.1970~'74年に九州各地のツマグロヨコバイのイネ萎縮ウイルスの保毒率を抗体感作赤血球凝集反応によって調査した。 2.北九州の保毒虫率は3~4%以下,南九州は4~5%以上のことが多かった。 3.九州全体を概括的にみて,1970~'73年に保毒虫率が年毎に上昇し,1974年には低下した。萎縮病の発生面積率の年次変動はこれに似た動きを示した。 4.第2回成虫の保毒率と普通期水稲の萎縮病発病株率との間にはγ=0.611**の相関がみられた。 5.九州各地の親和性虫率は20~30%であったが,なかには50%前後の地点もみられた。...

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Published inKyūshū Byōgaichu Kenkyūkaiho Vol. 21; pp. 143 - 146
Main Author 木村, 俊彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州病害虫研究会 1975
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ISSN0385-6410
1884-0035
DOI10.4241/kyubyochu.21.143

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Summary:1.1970~'74年に九州各地のツマグロヨコバイのイネ萎縮ウイルスの保毒率を抗体感作赤血球凝集反応によって調査した。 2.北九州の保毒虫率は3~4%以下,南九州は4~5%以上のことが多かった。 3.九州全体を概括的にみて,1970~'73年に保毒虫率が年毎に上昇し,1974年には低下した。萎縮病の発生面積率の年次変動はこれに似た動きを示した。 4.第2回成虫の保毒率と普通期水稲の萎縮病発病株率との間にはγ=0.611**の相関がみられた。 5.九州各地の親和性虫率は20~30%であったが,なかには50%前後の地点もみられた。
Bibliography:ZZ00014779
120229
ISSN:0385-6410
1884-0035
DOI:10.4241/kyubyochu.21.143