コーヒーマンナン由来マンノオリゴ糖の腸内細菌資化性

コーヒー抽出粕の熱加水分解抽出物を脱塩,脱色して精製したマンノオリゴ糖混合物から,活性炭クロマトグラフィーによりβ-1, 4-D-マンノビオース, β-1, 4-D-マンノトリオース, β-1, 4-D-マンノテトラオース, β-1, 4-D-マンノペンタオースを単離精製した.これらのマンノオリゴ糖について,ヒト腸内フローラ構成菌種による資化性を調べた.重合度にかかわらずマンノオリゴ糖は, Bifidobacterium adolescentisとLactobacillus acidophilus, Lactobacillus gasseriに利用された.一方腸内有害菌にはほとんど利用されなか...

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Published inNippon nōgei kagakukaishi Vol. 75; no. 10; pp. 1077 - 1083
Main Authors 浅野, 一朗, 中村, 保幸, 星野, 宏充, 青木, 敬司, 藤井, 繁佳, 井村, 直人, 飯野, 久和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.10.2001
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Summary:コーヒー抽出粕の熱加水分解抽出物を脱塩,脱色して精製したマンノオリゴ糖混合物から,活性炭クロマトグラフィーによりβ-1, 4-D-マンノビオース, β-1, 4-D-マンノトリオース, β-1, 4-D-マンノテトラオース, β-1, 4-D-マンノペンタオースを単離精製した.これらのマンノオリゴ糖について,ヒト腸内フローラ構成菌種による資化性を調べた.重合度にかかわらずマンノオリゴ糖は, Bifidobacterium adolescentisとLactobacillus acidophilus, Lactobacillus gasseriに利用された.一方腸内有害菌にはほとんど利用されなかった.その結果,マンノオリゴ糖にはヒト腸内フローラの改善作用をもっことが期待できると考えられた.
Bibliography:640173
ZZ00014810
ISSN:0002-1407
1883-6844
DOI:10.1271/nogeikagaku1924.75.1077