ストレプトマイシンにより無核化したブドウ‘藤稔’の果粒肥大と品質に及ぼすジベレリンおよびCPPU処理の影響
4倍性ブドウ‘藤稔’において,開花前ストレプトマイシン (SM) 200 ppmで誘発した無核ブドウの肥大促進を図るために,満開時および満開11日後のジベレリンGA3 (GA) 単独か,GAと1‐(2‐クロロ‐4‐ピリジル) -3-フェニル尿素 (CPPU) を混用して処理した場合,また,果房の着粒数を変えた場合,果粒肥大や品質に及ぼす影響について検討した. 1.満開後11日目の,GA25 ppmとCPPU (5, 7.5, 10 ppm) との混合処理では,高い濃度ほど大果房を生産したが,平均1粒重は20 g以下であった. 2.1果房当たり15~20粒程度に制限した摘果処理効果を比較すると,...
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Published in | Engeigaku kenkyuu Vol. 2; no. 3; pp. 209 - 213 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 園芸学会
2003
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Subjects | |
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Summary: | 4倍性ブドウ‘藤稔’において,開花前ストレプトマイシン (SM) 200 ppmで誘発した無核ブドウの肥大促進を図るために,満開時および満開11日後のジベレリンGA3 (GA) 単独か,GAと1‐(2‐クロロ‐4‐ピリジル) -3-フェニル尿素 (CPPU) を混用して処理した場合,また,果房の着粒数を変えた場合,果粒肥大や品質に及ぼす影響について検討した. 1.満開後11日目の,GA25 ppmとCPPU (5, 7.5, 10 ppm) との混合処理では,高い濃度ほど大果房を生産したが,平均1粒重は20 g以下であった. 2.1果房当たり15~20粒程度に制限した摘果処理効果を比較すると,CPPU処理ほど果粒肥大促進効果はなかった.しかし,大果粒でコンパクトな果房生産には,果革色など品質面から23粒程度に制限する必要があると考えられた. 3.1果粒重20 g以上の大果粒で450 g程度のコンパクトな果房は,満開時にGA 2.5 ppmで処理され,さらに満開後11日目にGA50または100 ppmとCPPU 10 ppmを混合処理することにより達成された.なお,これらの処理は,果粒の着色は果実品質に著しい影響を及ぼすことはなかった. |
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Bibliography: | ZZ20004168 680969 |
ISSN: | 1347-2658 1880-3571 |
DOI: | 10.2503/hrj.2.209 |