茨城県における水田転換畑と畑地で栽培されたパン用コムギ品種「ゆめかおり」の生育診断値,収量および品質の差異

茨城県において水田転換畑と畑地で栽培されたパン用コムギ品種「ゆめかおり」の生育診断値,収量と品質を比較した.止葉展開期のSPAD値やNDVI は転換畑で畑地より低かった.転換畑では出穂期に窒素追肥を行ったが,乳熟期のSPAD値やNDVIは転換畑で畑地よりやや低かった.その結果,収量とタンパク質含有率は転換畑で畑地より低かった.転換畑でのタンパク質含有率を高めるためには,生育診断に基づく窒素追肥が有効と考えられ,従来のSPAD値よりも簡便なNDVIが利用できる可能性が示された....

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Published inJapanese journal of crop science Vol. 92; no. 1; pp. 59 - 60
Main Authors 山脇, 賢治, 澤田, 寛子, 福嶌, 陽
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作物学会 05.01.2023
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Summary:茨城県において水田転換畑と畑地で栽培されたパン用コムギ品種「ゆめかおり」の生育診断値,収量と品質を比較した.止葉展開期のSPAD値やNDVI は転換畑で畑地より低かった.転換畑では出穂期に窒素追肥を行ったが,乳熟期のSPAD値やNDVIは転換畑で畑地よりやや低かった.その結果,収量とタンパク質含有率は転換畑で畑地より低かった.転換畑でのタンパク質含有率を高めるためには,生育診断に基づく窒素追肥が有効と考えられ,従来のSPAD値よりも簡便なNDVIが利用できる可能性が示された.
Bibliography:947307
ZZ00014890
ISSN:0011-1848
1349-0990
DOI:10.1626/jcs.92.59