尿クレアチニン排泄量による女子学生のLean Body Mass算定法の検討

1) 女子大学生125名を対象として, 肉・魚摂取量を100g/日以下とした3日間の尿クレアチニン排泄量を測定し, 体密度, 全身カリウム量から算出したLBMとの関係を検討した。 2) 体密度と全身カリウム量の両者を測定した82例について, それぞれ算出されたLBMを比較すると, 相関は高いものの, 体密度より算出したLBMのほうがやや低値であった (p<0.01)。 3) 尿クレアチニン排泄量と, 体密度, 全身カリウム量より算出したLBMの間にはそれぞれ高い相関がみられ, 得られた回帰直線式は大差のないものであつた。 4) 本研究で得られた尿クレアチニン量よりLBMを算出する回帰式を...

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Published inNihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi Vol. 38; no. 5; pp. 347 - 350
Main Authors 小池, 五郎, 金子, 佳代子, 天谷, 節子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養・食糧学会 01.10.1985
日本栄養・食糧学会
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ISSN0287-3516
1883-2849
DOI10.4327/jsnfs.38.347

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Summary:1) 女子大学生125名を対象として, 肉・魚摂取量を100g/日以下とした3日間の尿クレアチニン排泄量を測定し, 体密度, 全身カリウム量から算出したLBMとの関係を検討した。 2) 体密度と全身カリウム量の両者を測定した82例について, それぞれ算出されたLBMを比較すると, 相関は高いものの, 体密度より算出したLBMのほうがやや低値であった (p<0.01)。 3) 尿クレアチニン排泄量と, 体密度, 全身カリウム量より算出したLBMの間にはそれぞれ高い相関がみられ, 得られた回帰直線式は大差のないものであつた。 4) 本研究で得られた尿クレアチニン量よりLBMを算出する回帰式を, これまで米国人を対象として得られた式と比較したところ, 有意に異なると判定された。
Bibliography:331237
ZZ00014795
ISSN:0287-3516
1883-2849
DOI:10.4327/jsnfs.38.347