チンパンジーの人工授精

雌チンパンジー2頭に人工授精を試み,2頭の児を得た。精液は雄チンパンジーより,直腸電気射精法により得た。授精適期は性皮の腫脹および血清中,尿中のLH濃度により推定した。精液注入は精液の状態に応じて,頸管内または膣内に2回ないし4回,隔日に行った。妊娠の成立は尿中CG濃度の上昇により確認した。第1例は人工授精後219日目に,第2例は211日目に帝王切開によって正常児を得た。児の生下時体重はそれぞれ1,760g,1,480gであった。...

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Published inKachiku hanshokugaku zasshi (Tōkyō. 1977) Vol. 30; no. 2; pp. 55 - 60
Main Authors 北島, 功二, 伊藤, 行夫, 吉沢, 浩司, 竹内, 啓, 池本, 卯典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本繁殖生物学会 01.06.1984
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Summary:雌チンパンジー2頭に人工授精を試み,2頭の児を得た。精液は雄チンパンジーより,直腸電気射精法により得た。授精適期は性皮の腫脹および血清中,尿中のLH濃度により推定した。精液注入は精液の状態に応じて,頸管内または膣内に2回ないし4回,隔日に行った。妊娠の成立は尿中CG濃度の上昇により確認した。第1例は人工授精後219日目に,第2例は211日目に帝王切開によって正常児を得た。児の生下時体重はそれぞれ1,760g,1,480gであった。
Bibliography:ZZ00021434
301286
ISSN:0385-9932
DOI:10.1262/jrd1977.30.55