うずら卵白オボインヒビターの精製と性質

うずら卵白より,アルコールによるステップワイズ分画法,Sephadex G-75ゲルクロマトグラフィー, DEAE-Sepharose CL-6Bイオン交換クロマトグラフィー,焦点電気泳動,さらに逆相HPLCにて均一なオボインヒビターを調製した.本インヒビターの糖含量は1.6%, pIは6.9,分子量は53,000で, N末端アミノ酸はIleであった.うずらオボインヒビターはpH2~8で安定であり,とくに酸性で強い耐熱性を示した.また,ペプシン消化に対しても抵抗性を示した.本インヒビターはウシトリプシンやウシキモトリプシンに対してのみならず,ブタエラスターゼや微生物由来のサブチリシンに対しても...

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Published inNippon nōgei kagakukaishi Vol. 66; no. 12; pp. 1757 - 1764
Main Authors 金森, 正雄, 浅尾, 俊夫, 高橋, 享子, 鈴木, 喜子, 田代, 操
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.12.1992
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ISSN0002-1407
1883-6844
DOI10.1271/nogeikagaku1924.66.1757

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Summary:うずら卵白より,アルコールによるステップワイズ分画法,Sephadex G-75ゲルクロマトグラフィー, DEAE-Sepharose CL-6Bイオン交換クロマトグラフィー,焦点電気泳動,さらに逆相HPLCにて均一なオボインヒビターを調製した.本インヒビターの糖含量は1.6%, pIは6.9,分子量は53,000で, N末端アミノ酸はIleであった.うずらオボインヒビターはpH2~8で安定であり,とくに酸性で強い耐熱性を示した.また,ペプシン消化に対しても抵抗性を示した.本インヒビターはウシトリプシンやウシキモトリプシンに対してのみならず,ブタエラスターゼや微生物由来のサブチリシンに対しても強い阻害作用を示した.
Bibliography:471805
ZZ00014810
ISSN:0002-1407
1883-6844
DOI:10.1271/nogeikagaku1924.66.1757