白柳ネーブル果皮精油の香気成分の分析

四国産白柳ネーブルの果皮精油の香気成分を明らかにする目的で,ネーブル果皮より連続蒸留抽出法によって,精油を分離した. GCおよびGC-MSにより,炭化水素化合物9種,含酸素化合物59種を同定した.とくに,香気特性に関与する含酸素部について検討し,アルコール類20種,アルデヒド類20種,エステル類9種,フェノール類2種,エーテル類4種,ケトン類4種を明らかにした.他のスイートオレンジの福原オレンジおよび伊予柑の精油と比較し,テルペンアルデヒド類の含量が多く,白柳ネーブル果皮精油中にシネンサール,ヌートカトンを新たに見出した....

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Published inNippon nōgei kagakukaishi Vol. 61; no. 9; pp. 1101 - 1106
Main Authors 松尾, 敏正, 杉沢, 博, 楊, 栄華, 田村, 啓敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.09.1987
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ISSN0002-1407
1883-6844
DOI10.1271/nogeikagaku1924.61.1101

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Summary:四国産白柳ネーブルの果皮精油の香気成分を明らかにする目的で,ネーブル果皮より連続蒸留抽出法によって,精油を分離した. GCおよびGC-MSにより,炭化水素化合物9種,含酸素化合物59種を同定した.とくに,香気特性に関与する含酸素部について検討し,アルコール類20種,アルデヒド類20種,エステル類9種,フェノール類2種,エーテル類4種,ケトン類4種を明らかにした.他のスイートオレンジの福原オレンジおよび伊予柑の精油と比較し,テルペンアルデヒド類の含量が多く,白柳ネーブル果皮精油中にシネンサール,ヌートカトンを新たに見出した.
Bibliography:353202
ZZ00014810
ISSN:0002-1407
1883-6844
DOI:10.1271/nogeikagaku1924.61.1101