普及型マルチスペクトルカメラによる水稲生育診断 窒素吸収量の評価を事例として

小型マルチスペクトルカメラとUAVを組み合わせた水稲生育診断に注目が集まっているが,誰でも利用可能な技術へと発展するためには診断事例の蓄積,共有が必要である。本研究では,施肥量を3パターン,栽植密度を2パターン設定して水稲栽培を行い,普及型マルチスペクトルカメラを用いた水稲生育モニタリングを行った。そして,スペクトルデータから算出される植生指数と幼穂形成期におけるイネの窒素吸収量との関係を検討した。その結果,近赤外(NIR)と緑(Green)の反射率を組み合わせた植生指数が窒素吸収量の違いを最もよく表していた。また,(NIR-Green)/(NIR+Green)のように正規化した植生指数の方が...

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Published inNōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū Vol. 87; no. 2; pp. IV_7 - IV_8
Main Authors 長野, 峻介, 藤原, 洋一, 塚口, 直史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 農業農村工学会 2019
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ISSN1882-2789
1884-7242
DOI10.11408/jsidre.87.IV_7

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Summary:小型マルチスペクトルカメラとUAVを組み合わせた水稲生育診断に注目が集まっているが,誰でも利用可能な技術へと発展するためには診断事例の蓄積,共有が必要である。本研究では,施肥量を3パターン,栽植密度を2パターン設定して水稲栽培を行い,普及型マルチスペクトルカメラを用いた水稲生育モニタリングを行った。そして,スペクトルデータから算出される植生指数と幼穂形成期におけるイネの窒素吸収量との関係を検討した。その結果,近赤外(NIR)と緑(Green)の反射率を組み合わせた植生指数が窒素吸収量の違いを最もよく表していた。また,(NIR-Green)/(NIR+Green)のように正規化した植生指数の方が,観測誤差を軽減できることも示された。
Bibliography:ZZ20032779
935498
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.87.IV_7