日本食品標準成分表2020年版 (八訂) におけるエネルギーの計算方法

「要旨」:日本食品標準成分表2020年版(八訂)(以下, 2020年版)では, 日本食品標準成分表2015年版(七訂)(以下, 2015年版)で利用していたエネルギーの計算方法を変更している. 本講座では, 2020年版のエネルギー計算方法, 特に, 2020年版で利用している収載値の不確かさの程度によって, 利用可能炭水化物(単糖当量)あるいは差引き法による利用可能炭水化物のいずれかを用いるかを決定する方法について解説する. 次いで, 2020年版に収載している食品のエネルギー値について, 2015年版のエネルギー換算係数とエネルギー計算方法によるエネルギー値とを比較し, 食品群別, 201...

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Published inNihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi Vol. 74; no. 4; pp. 171 - 180
Main Authors 安井健, 松本万里, 渡邊智子, 安井明美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本栄養・食糧学会 10.08.2021
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ISSN0287-3516

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Summary:「要旨」:日本食品標準成分表2020年版(八訂)(以下, 2020年版)では, 日本食品標準成分表2015年版(七訂)(以下, 2015年版)で利用していたエネルギーの計算方法を変更している. 本講座では, 2020年版のエネルギー計算方法, 特に, 2020年版で利用している収載値の不確かさの程度によって, 利用可能炭水化物(単糖当量)あるいは差引き法による利用可能炭水化物のいずれかを用いるかを決定する方法について解説する. 次いで, 2020年版に収載している食品のエネルギー値について, 2015年版のエネルギー換算係数とエネルギー計算方法によるエネルギー値とを比較し, 食品群別, 2015年版でエネルギー計算に利用したエネルギー換算係数の由来別および2020年版でエネルギー計算に利用した主なエネルギー産生成分の成分項目の組み合わせ別のエネルギー値の違いを説明する. さらに国民健康・栄養調査の基礎データを用いて, 摂取エネルギーへのエネルギー値の変更の影響を見る.
Bibliography:938575
ZZ00014795
ISSN:0287-3516