物理探査手法による地すべり地の水文地質構造調査

島根県三隅町の地すべり地において, 20mメッシュでの地温探査および放射能探査, 2測線での電気探査を実施した。地温探査では相対的地温異常域を抽出することにより地下水流脈の位置が推定できた。放射能探査では土中ラドンガス濃度の測定およびγ線スペクトロメトリーを行い, 断層の分布が推定できた。ダイポール・ダイポール法電気探査で作成した見かけ比抵抗疑似断面により, 表土層と基岩との境, 断層位置がわかった。以上の結果から, 地下水流脈は断層および基岩の形状に支配されていることが明らかになり, 地温探査および放射能探査による面的調査と電気探査法による垂直断面構造の解明を組合わせた水文地質構造調査の有効...

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Published inNōgyō Doboku Gakkai-Shi Vol. 62; no. 9; pp. 833 - 838,a1
Main Authors 今泉, 眞之, 竹内, 睦雄, 奥山, 武彦, 東, 一樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 農業農村工学会 01.09.1994
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ISSN0369-5123
1884-7188
DOI10.11408/jjsidre1965.62.9_833

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Summary:島根県三隅町の地すべり地において, 20mメッシュでの地温探査および放射能探査, 2測線での電気探査を実施した。地温探査では相対的地温異常域を抽出することにより地下水流脈の位置が推定できた。放射能探査では土中ラドンガス濃度の測定およびγ線スペクトロメトリーを行い, 断層の分布が推定できた。ダイポール・ダイポール法電気探査で作成した見かけ比抵抗疑似断面により, 表土層と基岩との境, 断層位置がわかった。以上の結果から, 地下水流脈は断層および基岩の形状に支配されていることが明らかになり, 地温探査および放射能探査による面的調査と電気探査法による垂直断面構造の解明を組合わせた水文地質構造調査の有効性を確認することができた。
Bibliography:ZZ00014130
512042
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.62.9_833