リモートセンシングによる三宅島農地の噴火被害の把握

2000年7月に噴火した東京都三宅島の迅速な農地の災害復旧計画策定に向けて、必要な現地被害状況把握が急務である。しかし、高濃度の有毒火山性ガスの噴出が続き、一般研究者の島への上陸は、許可されていない。そこで、本報は、現地調査に代わる手段として、噴火後に撮影された高空間解像度の衛星リモートセンシング画像あるいは航空写真を用いて、画像判読による三宅島噴火被災農地の被害状況把握の可能性を、リモートセシシング画像の特性と推測される被害状況の特性から議論した。その結果、画像の空間解像度より十分大きく、周囲との分光的なコントラストが大きい被害個所においては、十分把握可能だが、周囲との分光的なコントラストが...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNōgyō Doboku Gakkai-Shi Vol. 71; no. 6; pp. 483 - 486
Main Author 吉野, 邦彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.06.2003
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:2000年7月に噴火した東京都三宅島の迅速な農地の災害復旧計画策定に向けて、必要な現地被害状況把握が急務である。しかし、高濃度の有毒火山性ガスの噴出が続き、一般研究者の島への上陸は、許可されていない。そこで、本報は、現地調査に代わる手段として、噴火後に撮影された高空間解像度の衛星リモートセンシング画像あるいは航空写真を用いて、画像判読による三宅島噴火被災農地の被害状況把握の可能性を、リモートセシシング画像の特性と推測される被害状況の特性から議論した。その結果、画像の空間解像度より十分大きく、周囲との分光的なコントラストが大きい被害個所においては、十分把握可能だが、周囲との分光的なコントラストが十分大きくなかったり、空間的な大きさが1m以下の被害個所においては、被害状況の把握は難しいと予想された。
Bibliography:671458
ZZ00014130
ISSN:0369-5123
DOI:10.11408/jjsidre1965.71.6_483