低レイノルズ数型k-εモデルを用いた閉鎖空間内の自然対流解析

冷蔵施設内における食品の品温予測や施設の温熱設計を行う場合、対流熱伝達の評価が重要になる。本研究では、対流熱伝達を正確に予測するために、粘性底層から遷移域、乱流域までを連続的に予測可能な低レイノルズ数型k‐εモデルと乱流熱流束の近似方法としてのWETモデルを組み合わせた数値予測モデルの導入を試みた。この数値予測モデルの有効性を検討するために、閉鎖空間内の自然対流を対象に伝熱面近傍の速度場、温度場、乱流エネルギー分布および対流熱伝達を2次元解析した結果は、既往の実験結果とよく一致した。局所ヌッセルト数の予測結果も実験結果も良く再現しており、本数値予測モデルの適用性が高いことが分かった。...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 65; no. 2; pp. 77 - 84
Main Authors 田中, 晃, 田中, 俊一郎, 田中, 史彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.03.2003
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Summary:冷蔵施設内における食品の品温予測や施設の温熱設計を行う場合、対流熱伝達の評価が重要になる。本研究では、対流熱伝達を正確に予測するために、粘性底層から遷移域、乱流域までを連続的に予測可能な低レイノルズ数型k‐εモデルと乱流熱流束の近似方法としてのWETモデルを組み合わせた数値予測モデルの導入を試みた。この数値予測モデルの有効性を検討するために、閉鎖空間内の自然対流を対象に伝熱面近傍の速度場、温度場、乱流エネルギー分布および対流熱伝達を2次元解析した結果は、既往の実験結果とよく一致した。局所ヌッセルト数の予測結果も実験結果も良く再現しており、本数値予測モデルの適用性が高いことが分かった。
Bibliography:670664
ZZ00015065
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.65.2_77