Tail-cuff法によるラットの血圧と泌乳について

泌乳期間中に血液量および血漿量が増加すると同時に心拍出量が増加する。泌乳期間中には循環器系にこのような血液を中心とした変化の起こることが観察されているが, 心拍数や血圧に影響が現われるかどうかは知られていない。 我々はウイスター系ラット (分娩時12週齢,初回分娩) を用いて, 泌乳期間中における母親の血圧, 心拍数を非観血式自動血圧計を用いて検討した。分娩日を泌乳0日に設定し, 強制離乳した群を対照にし, 保育仔数を12匹にそろえた泌乳群について検討した。実験は泌乳3, 5, 7, 10, 13および18日目に行った。その結果, 両群の血圧値および心拍数にはほとんど差が認められなかった。...

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Published inDōbutsu no junkanki Vol. 26; no. 1; pp. 33 - 37
Main Authors 鈴木, 一由, 広瀬, 昶, 外尾, 亮治, 竹村, 直行, 本好, 茂一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本獣医循環器学会 1993
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Summary:泌乳期間中に血液量および血漿量が増加すると同時に心拍出量が増加する。泌乳期間中には循環器系にこのような血液を中心とした変化の起こることが観察されているが, 心拍数や血圧に影響が現われるかどうかは知られていない。 我々はウイスター系ラット (分娩時12週齢,初回分娩) を用いて, 泌乳期間中における母親の血圧, 心拍数を非観血式自動血圧計を用いて検討した。分娩日を泌乳0日に設定し, 強制離乳した群を対照にし, 保育仔数を12匹にそろえた泌乳群について検討した。実験は泌乳3, 5, 7, 10, 13および18日目に行った。その結果, 両群の血圧値および心拍数にはほとんど差が認められなかった。
Bibliography:500178
ZZ00011639
ISSN:0910-6537
1883-5260
DOI:10.11276/jsvc1984.26.33