牛の異性4仔に認められた性染色体のキメラ

雌3頭,雄1頭からなる異性4仔および雌2頭,雄2頭からなる異性4仔の2例について,培養白血球の染色体を分析した結果,いずれの個体にも性染色体のキメラを確認した。例1においては,4仔の雌雄に関係なく雌型細胞が約80%を占め,キメラの程度は4仔問でほぼ同率であった。例2においては,4仔の内の2仔のみ,しかもそれぞれの検査細胞数がわずかであったので,キメラの程度の比較はできなかった。なお2例とも解剖学的および組織学的観察を行うことが出来なかったが,これらの雌牛がフリーマチンである可能性は十分に考えられる。...

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Bibliographic Details
Published inJapanese journal of animal reproduction Vol. 22; no. 3; pp. 115 - 118
Main Authors 枡田, 博司, 和出, 靖
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本繁殖生物学会 01.11.1976
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ISSN0453-0551
DOI10.1262/jrd1955.22.115

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Summary:雌3頭,雄1頭からなる異性4仔および雌2頭,雄2頭からなる異性4仔の2例について,培養白血球の染色体を分析した結果,いずれの個体にも性染色体のキメラを確認した。例1においては,4仔の雌雄に関係なく雌型細胞が約80%を占め,キメラの程度は4仔問でほぼ同率であった。例2においては,4仔の内の2仔のみ,しかもそれぞれの検査細胞数がわずかであったので,キメラの程度の比較はできなかった。なお2例とも解剖学的および組織学的観察を行うことが出来なかったが,これらの雌牛がフリーマチンである可能性は十分に考えられる。
Bibliography:142002
ZZ00021435
ISSN:0453-0551
DOI:10.1262/jrd1955.22.115