人工飼料育蚕から分離した乳酸菌の起病性 III. 分離菌株の抗生物質耐性

クロラムフェニコールもしくはロイコマイシンを投与した人工飼料育蚕から分離された乳酸菌 Streptococcus について抗生物質に対する耐性を検討した。得られた結果は次のとおりである。 1. 分離菌株は上記2種類の抗生物質に対してそれぞれ耐性を示した。また, これらの耐性菌接種蚕における該抗生物質の発病防除効果は著しく低下した。 2. 分離菌株は, ロイコマイシンと他のマクロライド群抗生物質との間に交叉耐性がみられた。 3. 上記耐性菌の接種蚕において, チオペプチン, ペニシリンおよびストレプトマイシンは発病を抑制した。...

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Published inNihon sanshigaku zasshi Vol. 46; no. 1; pp. 25 - 31
Main Author 永江, 敏規
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 社団法人 日本蚕糸学会 28.02.1977
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ISSN0037-2455
1884-796X
DOI10.11416/kontyushigen1930.46.25

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Summary:クロラムフェニコールもしくはロイコマイシンを投与した人工飼料育蚕から分離された乳酸菌 Streptococcus について抗生物質に対する耐性を検討した。得られた結果は次のとおりである。 1. 分離菌株は上記2種類の抗生物質に対してそれぞれ耐性を示した。また, これらの耐性菌接種蚕における該抗生物質の発病防除効果は著しく低下した。 2. 分離菌株は, ロイコマイシンと他のマクロライド群抗生物質との間に交叉耐性がみられた。 3. 上記耐性菌の接種蚕において, チオペプチン, ペニシリンおよびストレプトマイシンは発病を抑制した。
Bibliography:144458
ZZ00018606
ISSN:0037-2455
1884-796X
DOI:10.11416/kontyushigen1930.46.25