田畑輪換田における水稲窒素吸収量の空間変動解析

奈良県桜井市の田畑輪換田(8.6ha)と非田畑輪換田(1.6ha)において、幼穂形成期窒素保有量(N(pf))の空間変動解析を行った。N(pf)は、航空画像から得たGNDVIを用いて算出し、輪換田において860点、非輪換田において160点のN(pf)を得た。N(pf)は強い空間依存性を示し、輪換田で40?55m、非輪換田で10?30mの範囲をレンジとして空間依存性を示した。作付体系、栽培管理、土地利用の圃場間における均一性が、これらの空間変動に影響を及ぼしていた。水稲への追肥を行う場合の管理単位は、非輪換田に比較して田畑輪換田で大きくなることが示唆された。...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 69; no. 2; pp. 69 - 78
Main Authors 池永, 幸子, 後藤, 圭, 村主, 勝彦
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 01.03.2007
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ISSN0285-2543
DOI10.11357/jsam1937.69.2_69

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Summary:奈良県桜井市の田畑輪換田(8.6ha)と非田畑輪換田(1.6ha)において、幼穂形成期窒素保有量(N(pf))の空間変動解析を行った。N(pf)は、航空画像から得たGNDVIを用いて算出し、輪換田において860点、非輪換田において160点のN(pf)を得た。N(pf)は強い空間依存性を示し、輪換田で40?55m、非輪換田で10?30mの範囲をレンジとして空間依存性を示した。作付体系、栽培管理、土地利用の圃場間における均一性が、これらの空間変動に影響を及ぼしていた。水稲への追肥を行う場合の管理単位は、非輪換田に比較して田畑輪換田で大きくなることが示唆された。
Bibliography:740604
ZZ00015065
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.69.2_69