雄ウマにおけるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン刺激に対する血清テストステロンの反応

ウマの非繁殖期(9月)に,3頭の壮年(8,9,10歳)および2頭の老年(19,25歳)の雄ウマにヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)10000国際単位を筋肉内に一回投与し,血清中テストステロン濃度の変化を比較した.hCG投与の2時間後,壮年期のどのウマにも顕著なテストステロン濃度の上昇が認められたが,老年期のウマには上昇は認められなかった.しかし,投与後48~72時間には年齢に関わらず,すべてのウマに明瞭で急激な増加が認められた. 以上の結果から,ウマの精巣機能の検査としてhCG負荷試験を実施する際には,年齢による反応性の差を考慮する必要性が示された....

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Published inKachiku hanshokugaku zasshi (Tōkyō. 1977) Vol. 37; no. 1; pp. 21 - 25
Main Authors 奥田, 潔, 石本, 史子, 大石, 秀夫, 前川, 則久, 佐藤, 邦忠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本繁殖生物学会 25.03.1991
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Summary:ウマの非繁殖期(9月)に,3頭の壮年(8,9,10歳)および2頭の老年(19,25歳)の雄ウマにヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)10000国際単位を筋肉内に一回投与し,血清中テストステロン濃度の変化を比較した.hCG投与の2時間後,壮年期のどのウマにも顕著なテストステロン濃度の上昇が認められたが,老年期のウマには上昇は認められなかった.しかし,投与後48~72時間には年齢に関わらず,すべてのウマに明瞭で急激な増加が認められた. 以上の結果から,ウマの精巣機能の検査としてhCG負荷試験を実施する際には,年齢による反応性の差を考慮する必要性が示された.
Bibliography:470449
ZZ00021434
ISSN:0385-9932
DOI:10.1262/jrd1977.37.21