モモ新品種‘つきかがみ’
1. ‘つきかがみ’は農林水産省果樹試験場千代田試験地において,1991年に「モモ筑波115号」に「モモ筑波105号」を交雑して得られた実生から選抜された。2001年より系統名「モモ筑波123号」としてモモ第8回系統適応性検定試験に供試し,全国15か所の公立試験研究機関で試作栽培を行い,その特性を検討した。2011年5月24日に登録番号20820号として種苗法に基づき品種登録された。2. 樹勢は強からやや強で,花芽の着生は多い。自家和合性である。開花期は‘あかつき’と同時期で,育成地では4月4日頃である。生理落果は一般的には少ない。収穫期は育成地では8月18日頃で,‘黄金桃’より7日程度遅く,...
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Published in | Kaju Kenkyuujo kenkyuu houkoku no. 21; pp. 1 - 9 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
20.03.2016
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Online Access | Get full text |
ISSN | 1347-3549 |
DOI | 10.24514/00002016 |
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Summary: | 1. ‘つきかがみ’は農林水産省果樹試験場千代田試験地において,1991年に「モモ筑波115号」に「モモ筑波105号」を交雑して得られた実生から選抜された。2001年より系統名「モモ筑波123号」としてモモ第8回系統適応性検定試験に供試し,全国15か所の公立試験研究機関で試作栽培を行い,その特性を検討した。2011年5月24日に登録番号20820号として種苗法に基づき品種登録された。2. 樹勢は強からやや強で,花芽の着生は多い。自家和合性である。開花期は‘あかつき’と同時期で,育成地では4月4日頃である。生理落果は一般的には少ない。収穫期は育成地では8月18日頃で,‘黄金桃’より7日程度遅く,‘黄金桃’に続いて収穫できる。3. 果形は扁円から円で,果実重は300g程度である。果皮の地色は黄色で,赤い着色は中程度より少ない。無袋栽培においても裂果の発生は少なく,果面は滑らかである。果肉は黄色である。肉質は溶質で,粗密は密から中である。核は離核である。果汁の糖度は13.8%,酸度はpH4.27前後で,食味は良好ある。渋味は一般的には少ない。 |
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Bibliography: | 902076 ZZ20011205 |
ISSN: | 1347-3549 |
DOI: | 10.24514/00002016 |