カキ‘刀根早生’早期加温栽培における花芽分化時期に基づく低コストCO2施用法

カキ‘刀根早生’の早期加温栽培における翌年の着花数の減少を改善するための液化CO2および石油燃焼機によるCO2施用技術について検討した. 露地栽培, 早期加温栽培とも, 花芽の形態分化は満開5, 6週から8週にかけて急速に進行し, それ以降はほとんど発達しなかった. 開花期から加温停止時(着色開始直前)まで早朝5時間CO2 1,500 ppmを目標濃度としてタイマーや電磁弁を利用した液化CO2施用方式でCO2施用を行うか, 灯油燃焼方式で終日施用することにより, 翌年の着花数を増加させるとともに当年の1果重を増加させることができた. また, これらの方法は施用に要するコストを従来のCO2施用法...

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Published inEngeigaku kenkyuu Vol. 4; no. 1; pp. 47 - 50
Main Authors 今川, 順一, 脇坂, 勝, 杉村, 輝彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 園芸学会 01.04.2005
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ISSN1347-2658
1880-3571
DOI10.2503/hrj.4.47

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Summary:カキ‘刀根早生’の早期加温栽培における翌年の着花数の減少を改善するための液化CO2および石油燃焼機によるCO2施用技術について検討した. 露地栽培, 早期加温栽培とも, 花芽の形態分化は満開5, 6週から8週にかけて急速に進行し, それ以降はほとんど発達しなかった. 開花期から加温停止時(着色開始直前)まで早朝5時間CO2 1,500 ppmを目標濃度としてタイマーや電磁弁を利用した液化CO2施用方式でCO2施用を行うか, 灯油燃焼方式で終日施用することにより, 翌年の着花数を増加させるとともに当年の1果重を増加させることができた. また, これらの方法は施用に要するコストを従来のCO2施用法の2分の1から3分の1程度に低下させるとともに, 所得を約10~30%向上させた.
Bibliography:711623
ZZ20004168
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.4.47