信州大学農学部附属AFC西駒演習林における2013年台風18号被害と復旧状況

2013年9月16日から17日にかけて,台風18号が長野県南部を直撃した。小黒川の氾濫によって,林道が寸断され通行止となったことで,しばらく信州大学農学部附属AFC西駒演習林にアクセスできなくなり,全容の不明な状態が続いた。災害直後の状況を10月2日に標高1500m付近まで調査したところ,林道路面や橋の崩壊,土砂や巨礫の堆積,斜面の洗掘,植生の流亡などの被害が確認されたものの,山小屋は奇跡的に無傷であった。約2ヶ月後の復旧状況を11月20日に調査したところ,林道と橋はほぼ復旧し,車両通行可能になっていた。しかし林道終点の砂防ダムより上流域は手付かずであり,管理上問題となる危険な箇所について指摘...

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Published in信州大学農学部AFC報告 no. 12; pp. 99 - 106
Main Authors 荒瀬, 輝夫, 小林, 元, 木下, 渉, 野溝, 幸雄, 酒井, 敏信, 前田, 佳伸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.03.2014
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Summary:2013年9月16日から17日にかけて,台風18号が長野県南部を直撃した。小黒川の氾濫によって,林道が寸断され通行止となったことで,しばらく信州大学農学部附属AFC西駒演習林にアクセスできなくなり,全容の不明な状態が続いた。災害直後の状況を10月2日に標高1500m付近まで調査したところ,林道路面や橋の崩壊,土砂や巨礫の堆積,斜面の洗掘,植生の流亡などの被害が確認されたものの,山小屋は奇跡的に無傷であった。約2ヶ月後の復旧状況を11月20日に調査したところ,林道と橋はほぼ復旧し,車両通行可能になっていた。しかし林道終点の砂防ダムより上流域は手付かずであり,管理上問題となる危険な箇所について指摘した。
Bibliography:ZZ20010647
872133
ISSN:1348-7892