人工飼料育蚕から分離した乳酸菌の起病性 I. 人工飼料育蚕と桑葉育蚕とに対する起病性の差異
人工飼料育蚕から分離した乳酸菌を蚕に添食し, 添食以後人工飼料および桑葉育を行なった蚕児に対する乳酸菌の起病性の差異を検討した。得られた結果は次の通りである。 1. 人工飼料育蚕中に発生した病蚕から乳酸菌, Streptococcus を8株分離した。 2. 乳酸菌は人工飼料育蚕に対して著しい起病性を示した。その病徴は壮蚕期に顕在化した。 3. 桑葉育蚕に対しては乳酸菌はほとんど起病性を示さなかった。 4. 乳酸菌は人工飼料育蚕の体内で著しく増殖したが, 桑葉育蚕の体内では定着するに止まった。...
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Published in | Nihon sanshigaku zasshi Vol. 43; no. 6; pp. 471 - 477 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
社団法人 日本蚕糸学会
28.12.1974
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ISSN | 0037-2455 1884-796X |
DOI | 10.11416/kontyushigen1930.43.471 |
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Summary: | 人工飼料育蚕から分離した乳酸菌を蚕に添食し, 添食以後人工飼料および桑葉育を行なった蚕児に対する乳酸菌の起病性の差異を検討した。得られた結果は次の通りである。 1. 人工飼料育蚕中に発生した病蚕から乳酸菌, Streptococcus を8株分離した。 2. 乳酸菌は人工飼料育蚕に対して著しい起病性を示した。その病徴は壮蚕期に顕在化した。 3. 桑葉育蚕に対しては乳酸菌はほとんど起病性を示さなかった。 4. 乳酸菌は人工飼料育蚕の体内で著しく増殖したが, 桑葉育蚕の体内では定着するに止まった。 |
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Bibliography: | 104627 ZZ00018606 |
ISSN: | 0037-2455 1884-796X |
DOI: | 10.11416/kontyushigen1930.43.471 |