RAPD分析によるユウガオ(Lagenaria siceraria)の品種分類
ユウガオにおける保存品種の選定を目的として、栃木県育成品種5品種を含むユウガオ14品種とユウガオの変種であるヒョウタン10品種の合計24品種についてRAPD分析とクラスター分析を用いて分類を試みた。その結果、44種類のランダムプライマーを用いて31種類のDNAマーカーが得られた。その内、栃木県内の品種間では4種類の多型がみられたのみであり、近縁関係が極めて近いと示唆された。一方、県外や海外からの導入品種は近縁関係の遠いことが示唆された。これらのことから、今後も品種を維持するにあたり、栃木県内の品種については表現型で分類した後、代表的な品種を、導入品種については広い地域から数多くの品種を保存する...
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Published in | Japanese journal of crop science Vol. 76; no. 1; pp. 93 - 99 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
01.01.2007
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0011-1848 |
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Summary: | ユウガオにおける保存品種の選定を目的として、栃木県育成品種5品種を含むユウガオ14品種とユウガオの変種であるヒョウタン10品種の合計24品種についてRAPD分析とクラスター分析を用いて分類を試みた。その結果、44種類のランダムプライマーを用いて31種類のDNAマーカーが得られた。その内、栃木県内の品種間では4種類の多型がみられたのみであり、近縁関係が極めて近いと示唆された。一方、県外や海外からの導入品種は近縁関係の遠いことが示唆された。これらのことから、今後も品種を維持するにあたり、栃木県内の品種については表現型で分類した後、代表的な品種を、導入品種については広い地域から数多くの品種を保存することが望ましいと判断した。 |
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Bibliography: | 733771 ZZ00014890 |
ISSN: | 0011-1848 |