12. 癌の発見できる割合についての意識調査結果(第1報)

ドック受診者は「がんが発見できる割合」について, どう考えているのか, 100%発見できると考えていないか, について調査した. またドック担当の医師, 保健婦についても同一の調査を行った. 対象は1泊ドック受診者133名, 医師8名, 保健婦9名で, 発見率の調査を実施した. がんの発見できる割合について, 医師が最も高く回答し, 受診者, 保健婦と続く. 保健婦は全ての項目で低い回答であった. 医師は自信と, 高い発見率への期待, 保健婦は追跡調査での実感として捉えていることが推測された. また, 100%発見できると考えている受診者は, 予想に反して全てのがんにおいて10%以下であった....

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 49; no. 4; p. 653
Main Authors 池田雅也, 山崎ゆり, 渡邉麗香, 清水敏夫, 西村繁子, 洞野明美, 小泉陽一, 松尾宏一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農村医学会 2000
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Summary:ドック受診者は「がんが発見できる割合」について, どう考えているのか, 100%発見できると考えていないか, について調査した. またドック担当の医師, 保健婦についても同一の調査を行った. 対象は1泊ドック受診者133名, 医師8名, 保健婦9名で, 発見率の調査を実施した. がんの発見できる割合について, 医師が最も高く回答し, 受診者, 保健婦と続く. 保健婦は全ての項目で低い回答であった. 医師は自信と, 高い発見率への期待, 保健婦は追跡調査での実感として捉えていることが推測された. また, 100%発見できると考えている受診者は, 予想に反して全てのがんにおいて10%以下であった. 医師, 保健婦でも発見率に大きな差が見られ, 担当者として意識の統一を考えることが必要と思われる. また, 受診者にドックではがんを100%発見できるものではないという意識づけも必要である.
ISSN:0468-2513