立位姿勢における体幹の構造的冗長性の制御戦略
「はじめに」2008年よりメタボリックシンドローム診断基準が特定健康診査の項目に含まれて以来, 国内において生活習慣を改善するための運動の量的重要性に関する認知度は年々高まっているといえる. また近年では, 日本整形外科学会を中心としてロコモティブシンドローム(運動器症候群)の概念が提唱され, 中高年・高齢者のQuality of life(QOL)を大きく下げる要因となる移動機能の低下をきたす前の介入が重要になっている. 一般に, 疼痛や変形を主体とした運動器機能の低下により運動量の確保が困難となる場合があることから, 代謝機能の改善を目的とした運動の量的増加を可能にするためには, 身体バラ...
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Published in | 杏林医学会雑誌 Vol. 54; no. 2; pp. 71 - 72 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
杏林医学会
2023
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Summary: | 「はじめに」2008年よりメタボリックシンドローム診断基準が特定健康診査の項目に含まれて以来, 国内において生活習慣を改善するための運動の量的重要性に関する認知度は年々高まっているといえる. また近年では, 日本整形外科学会を中心としてロコモティブシンドローム(運動器症候群)の概念が提唱され, 中高年・高齢者のQuality of life(QOL)を大きく下げる要因となる移動機能の低下をきたす前の介入が重要になっている. 一般に, 疼痛や変形を主体とした運動器機能の低下により運動量の確保が困難となる場合があることから, 代謝機能の改善を目的とした運動の量的増加を可能にするためには, 身体バランスや歩き方, など, 運動の質的側面に着目することが必要である. 「1. 姿勢・動作制御における体幹の重要性」近年, 腰痛の予防や姿勢・動作および身体バランスの安定性に関わる身体機能的要因として, 体幹機能の重要性が広く認知されている. |
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ISSN: | 0368-5829 |