医療と私

昭和22年大阪の学会(第2回)に「戦時栄養失調症」について発表してから, 今まで何かとお世話になつた. 当時学会も, 医学雑誌も少なかつた時に, 欧米医学の流入と共に飢えたように活動の始まつたのを覚えている. 今までoriginalのもののみを出したし, 博士論文の2, 3報及び副論文のいくつかは「医療」のお世話になつた. しかし現在, 学会や医学雑誌が雨後の筍よりも多い時に, 昔に比して「医療」の立場も変つてきていよう. やはり他にない独自の道を模索して頂き度いと考える. その一つといつてはおかしいかも知れないが, 学会名及び医療の母体である医療同好会の名をどうするかが問題となつている. 堀...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in医療 Vol. 40; no. 5; p. 478
Main Author 山崎昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 医療同好会 1986
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:昭和22年大阪の学会(第2回)に「戦時栄養失調症」について発表してから, 今まで何かとお世話になつた. 当時学会も, 医学雑誌も少なかつた時に, 欧米医学の流入と共に飢えたように活動の始まつたのを覚えている. 今までoriginalのもののみを出したし, 博士論文の2, 3報及び副論文のいくつかは「医療」のお世話になつた. しかし現在, 学会や医学雑誌が雨後の筍よりも多い時に, 昔に比して「医療」の立場も変つてきていよう. やはり他にない独自の道を模索して頂き度いと考える. その一つといつてはおかしいかも知れないが, 学会名及び医療の母体である医療同好会の名をどうするかが問題となつている. 堀委員長が会長に話をされたとか, その前後に, たとえば眼科の専門医は学会とか医学論文の投稿とかを点数化して, 年に何点を保有せねばならぬということのようで, 「医療」がこの仲間からはずされることも懸念されるなど編集会議で話題になつた.
ISSN:0021-1699