初発後14年目に気道に再発を来したWegener肉芽腫症の1例
36歳, 男性. 昭和55年12月に発症, 前医にてWegener肉芽腫症と診断, PSL, CPA, AZの使用にて寛解を得, 昭和58年2月より当院通院. 経過中肺病変の出現あり, 腎障害はなし. 昭和59年には眼窩内に再発したが, 再度寛解を得. 昭和60年以降は再発なく, 経過観察していた. 平成6年2月, 急速に進行する呼吸困難が出現, 気管支鏡にて炎症性肉芽と思われる組織により声門直下の強い気管狭窄を認めた. 他部位に病変なく, 頸部気管のみの再発と考えられた. 定型的CPA, PSL治療により改善, 寛解を得, 平成7年11月まで再発を認めないが, 軽度の声門下狭窄を残した. C...
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Published in | 気管支学 Vol. 18; no. 1; p. 102 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本気管支学会
1996
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ISSN | 0287-2137 |
Cover
Summary: | 36歳, 男性. 昭和55年12月に発症, 前医にてWegener肉芽腫症と診断, PSL, CPA, AZの使用にて寛解を得, 昭和58年2月より当院通院. 経過中肺病変の出現あり, 腎障害はなし. 昭和59年には眼窩内に再発したが, 再度寛解を得. 昭和60年以降は再発なく, 経過観察していた. 平成6年2月, 急速に進行する呼吸困難が出現, 気管支鏡にて炎症性肉芽と思われる組織により声門直下の強い気管狭窄を認めた. 他部位に病変なく, 頸部気管のみの再発と考えられた. 定型的CPA, PSL治療により改善, 寛解を得, 平成7年11月まで再発を認めないが, 軽度の声門下狭窄を残した. C-ANCAは再発1ヵ月前は(±), 発症時は×20,治療後は陰性となった. |
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ISSN: | 0287-2137 |