Motor Impersistenceを呈する片麻痺例のADL自立度の予後推測

Motor Impersistence(以下, MI)を呈する片麻痺例においては, 在院期間が長く歩行を含めたADL能力が他の片麻痺例と比べて劣ると, 諸家により報告されている. しかし, 白石ら(1988)の調査において, MI陽性例でもかなりADL能力が改善する症例も存在することが示唆されており, 一概にMI陽性例だからADLの自立度が劣るとは限定しがたく, 早期よりMI陽性例のADLの自立度を推測することが必要と思われる. そこで今回は, MI陽性例のADL自立度に影響を及ぼしやすい因子を求め, 自立度を推測する目的で, 数量化理論II類の手法を用いて判別分析したので報告する....

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Published in理学療法学 Vol. 16; no. suppl; p. 114
Main Authors 小澤和夫, 白石久富, 長野真, 前田健作, 澤田由美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士協会 1989
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ISSN0289-3770

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Summary:Motor Impersistence(以下, MI)を呈する片麻痺例においては, 在院期間が長く歩行を含めたADL能力が他の片麻痺例と比べて劣ると, 諸家により報告されている. しかし, 白石ら(1988)の調査において, MI陽性例でもかなりADL能力が改善する症例も存在することが示唆されており, 一概にMI陽性例だからADLの自立度が劣るとは限定しがたく, 早期よりMI陽性例のADLの自立度を推測することが必要と思われる. そこで今回は, MI陽性例のADL自立度に影響を及ぼしやすい因子を求め, 自立度を推測する目的で, 数量化理論II類の手法を用いて判別分析したので報告する.
ISSN:0289-3770